オッドアイと聞いたら何を思い浮かべますか?
私は両目の虹彩の色が違う生き物を思い浮かべます。
では、ヘテロクロミアは?
私はきれいな瞳をした人を思い浮かべます。
オッドアイって差別標語っぽくない?

オッドアイとは日本語だと両目の虹彩が違うことを指します。
話し言葉だと余計に曖昧で、すべての生き物を指しがちです。
しかしオッドアイと言っていいのは動物に対してです。
これは動物は人間の言語を理解できないからでしょうかね。
個人的に私は「オッドアイ」という単語を人間に対して使うのはとても失礼に当たると思っています。
オッドアイは、Odd eyeと表記され、この場合のオッドとは「妙な、奇数の」ということを指します。どちらかというとネガティブなニュアンスの方が強い気がします。
見知らぬ人に妙な目と言われて嬉しがる人なんていないと思います。
もしこれが知り合い同士でオッドアイと言おうが本人たちの気持ちの問題なので、「それは失礼だよ!」と入っていくこと自体失礼ですが。
オッドアイというのは和製英語のようで、英語だとバイアイ(Bi-eye)と言うようです。
正しくはヘテロクロミア
虹彩に2色以上の色があらわれると異色とされて医学用語ではヘテロクロミア、日本語で虹彩異色症と言います。
このヘテロクロミアは後天性と先天性があり、後天性は事故や病気で虹彩の色が変わってしまったもの、先天性ではワーデンブルグ症候群などの他の病気の症状として現れることが多いです。
虹彩異色症を患わっていると、ほかにいろいろな障害を持っている場合があります。
例えばワーデンブルグ症候群だとヘテロクロミア+片耳が聞こえなかったり、後天性の人は虹彩異色症になってる方の目は病気を患わっていて視力がほぼなかったりします。
Photo by Victor Freitas on Unsplash
ただ虹彩異色症なだけで障害が全くない方もいるかもしれません。そういう人は完全に二つの目で違う色というわけではなく、虹彩の淵は緑などで中心に行くにあたって色が変わるという場合です。
大切なのはよく知らないのに安易に「オッドアイ(妙な目)いいな~」と言ってしまうこと。その裏でその人たちは何かほかのことで苦しんでるかもしれないでしょう。
本人たちの苦労を悟ることもなく、妙な目と言って、失礼にもほどがあるじゃないですか。
ヘテロクロミアになりやすいのは?
猫はこの虹彩異色症になりやすい動物の一つだそうです。
しかし虹彩異色症になりやすい猫がいます。それが白猫で純血種だとターキッシュバン、ターキッシュアンゴラ、ジャパニーズボブテイルの3種類だそうです。
ヒトだと、コーカソイド系のメラニン量が少ない人種やコーカソイド系の遺伝情報を受け継ぐ人によく見られます。
ヒトの目の色のバリエーションは、虹彩の中のメラニン細胞が作り出すメラニン色素の割合によって決定される。上皮細胞の色素、虹彩のストロマに付着するメラニンとその細胞の密度が色を構成する3つの要因である。メラニン色素は基本的に黒色であり、個体の目の色が何色であろうと黒色は含まれていることになるが、一般的に「目の色」として我々が認識するのはストロマの中のメラニン色素である。ストロマの細胞の密度はどれだけの光を吸収できるかを決定する。例外的に目の色の明るい品種の鳥などの目の色はメラニンによっては決定されずプリン、カロテノイド、プテリジンの量による。ーWikipedeaより引用
オッドアイっていつから呼んでるんだろう?
もともとオッドアイというのは動物に対して使うことが多いのですが、最近は人間に対して使うことも多くなってきました。
人間に対して使うことも多くなってきましたというか、間違った使い方をしていて、それを注意する人がいなかったのでそのまま広まったという解釈が正しいような気がします。
自分の間違いを認めるのはとても大変なことですが、もっと大切なのは次からはその間違いをしないこと。
オッドアイと呼ばれない人達は「そんな細かいことどうでもいいじゃん♪」などと私の言ってることなど相手にしてくれなさそうですが。
せっかく言葉というものを操れる知能の高さを持っているんですから、正しく使っていきたいです。